処方内容が偏っていてスキルアップできない悩み
薬剤師多くが、職場が自分の性格やスキルに合っていないのではと
一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
また、勤務している薬局が眼科や耳鼻科、精神科のクリニックの門前薬局の場合、
処方される薬が偏っていて、幅広い知識が身に付かない事への焦りを感じる薬剤師も少なくありません。
新卒時の職場選びでは気付かなかったことが、働き始めて見えてくることが原因です。
調剤薬局を辞めたいと思っている人は、どういった点につまづいているのでしょうか。
処方内容が偏っている調剤薬局の実態
調剤薬局とひとことで言っても、その形態にはさまざまあり、大きく3つに分類できます。
- 門前薬局
- マンツーマン薬局
- 面分業薬局
この違いを理解し、自分がとういった形態の調剤薬局に勤務したいのか
調剤薬局選びの参考になればと思います。
詳しい内容はこちら⇒薬局の3つの形態
門前薬局のメリット・デメリット
大学病院など大規模総合病院の前に並んでいる薬局を「門前薬局」といいます。
大手のチェーン調剤薬局などが並んでいることが多いですね。
メリット
- 総合科目の処方箋を扱うので、さまざまな処方を経験することができる
- 病院に合わせて土日が休みの場合が多い
- 外来診療の終了時間が早いので、18時頃に終わることが多い
- 最新機器を導入している薬局が多い
デメリット
- 処方箋量が多いので、非常に忙しい
- 患者の街時間が長く、クレームを受けることも
マンツーマン薬局のメリット・デメリット
診療所やクリニックの前にある薬局で、門前薬局の1種ですが、
医療機関と薬局が1対1で存在しているので、そのように呼ばれています。
メリット
- 慣れた処方なので安定した服薬指導ができる
- 在庫管理が行いやすく、不良在庫が起こりにくい
- 医師との関係が築きやすい
デメリット
- 決まった処方ばかりでスキルアップは難しい
- 単科の医院からの処方の場合、知識が偏る
- 医院に合わせた休みとなるため、土曜が営業の場合が多い
- 小規模薬局が多い
面分業薬局のメリット・デメリット
駅前などや住宅地、商店街など立地のいい場所にある薬局です。
帰宅途中の患者さんなどから、さまざまな医療機関の処方箋が持ち込まれます。
メリット
- さまざまな処方箋を扱うので、勉強になる
- ドラッグストアと併設している場合が多い
- 年収が高めなことが多い
デメリット
- 複数の医療機関からの処方箋がくるため、医薬品の在庫管理が大変
- 営業時間が遅いことが多い
- 土曜日も営業している
このように調剤薬局といっても、複数の医療機関の処方箋を扱う薬局から、
決まった医療機関からの処方箋ばかりの薬局などさまざまです。
それに加え、大手チェーンの調剤薬局や中小の調剤薬局によっても、
使用する機器や身につけられるスキルが変わってきます。
いろいろな処方箋を経験してスキルアップしたいと思ったら
今の職場で扱う処方箋が単科に偏っていて、もっとスキルアップをしたい場合、
どうしたいいでしょうか。
いくつかの店舗がある薬局であれば、総合薬局の門前や面分業の処方箋を取り扱っている店舗への移動を相談してみましょう。
すぐに移動させてもらうことは難しいかもしれませんが、スキルアップしたいという思いを伝えることは大切です。
いずれ空きが出たときには、移動させてもらうチャンスが出てくるでしょう。
今働いている薬局が移動できる店舗がなく、その薬局でのスキルアップが難しい場合は
転職もひとつの選択肢です。
しかし、ただ転職すればいいというわけではありません。
先ほどご紹介したように調剤薬局と言えども扱う処方箋の内容や使用する機器などもさまざまです。
まずは、あなたが薬剤師としてどのようなスキルを身につけたいのかを把握することが第一です。
しかし、新人薬剤師は経験も少ないですし、自分で考えられる薬剤師像は意外と少なく、具体的なことが思い浮かばないかもしれません。
そのため、転職サイトのコンサルタントに相談することをおすすめします。
薬剤師の具体的な仕事内容や、それぞれの薬局のいい面、悪い面などいろいろとアドバイスをもらえるはずです。
そうやって、自分が求めているものを少しずつ具体化していきましょう。
2回目の失敗は許されないからこそ、
転職サイトのコンサルタントに相談しながら進めるようにしましょう！
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