薬剤師の残業時間ってどれくらい？残業代はちゃんと出る？
こんにちは。某大手調剤薬局で薬局長として働いています。
薬局長という立場上、多くの薬剤師の悩みを聞いてきました。
その経験を活かして、薬剤師さんの悩みに対する解決法を紹介しています！
薬剤師が転職する理由のひとつに「残業が多い」ということがあります。
残業が全くないという職場は難しいかもしれませんが、
毎日のように残業が続いてプライベートの時間が取れないのは問題です。
残業が多くて辞めたい！転職したい！と考える薬剤師はとても多いと思います。
薬剤師の残業時間についてや残業の多い職場、
少ない職場など薬剤師の残業事情についてまとめています。
薬剤師の残業が多い職場、少ない職場
薬剤師の職場としては、調剤薬局、病院勤務、製薬会社などさまざまありますが、
残業が多い傾向にあるのは調剤薬局の薬剤師です。
医薬分業の推進により門前薬局には患者さんがたくさん訪れます。
営業時間内に訪れた患者さんへの対応がすべて終わるまで店舗を閉めることはできませんし、
患者さんへの対応が終わった後は片付けなどをしなかればいけません。
もちろん病院薬剤師や製薬企業でも残業がまったくないわけではありません。
また、MRの場合はアポイントや接待などで定時に終わるという考えは難しいと言えます。
残業が多い調剤薬局のパターン
心療内科クリニックの門前薬局
心療内科の場合、カウンセリングが長引くことが多く、
クリニックの終了時間に終了することはまずありません。
通常、薬局に最後の患者さんが、クリニック終了時間の1〜2時間後ということが多く
その後片づけなどを行うことになります。
耳鼻咽喉科の門前薬局
花粉症の時期になると耳鼻咽喉科は多くの患者さんがやってくるため、
数時間の待ち時間は当たり前となります。
門前の調剤薬局もそれに合わせて対応しなければいけないため、
花粉症の時期は残業が続くこととなります。
薬剤師の平均的な残業時間は？
薬剤師の平均残業時間を調べたデータがないため、
具体的な平均時間はわからないのが現状です。
ひとことに「残業が多い」と言っても感覚は人ぞれぞれ異なります。
3時間以上残業が当たり前になっている人もいれば、
1時間の残業でも多いと感じる人もあります。
しかし、残業することでプライベートな時間がどれだけ削られているかを
考えたことがあるでしょうか。
仮に1日2時間の残業を1ヶ月（20日間）続けたとすると
1ヶ月で40時間
1年で480時間（=20日）
10年で4800時間（＝200日）
これだけの時間があれば旅行にも行けるし、
資格取得の勉強や家族との時間を作ることもできます。
たとえ2時間でも積み重なるととても大きな時間となるので、
無駄に使うのはもったいないですよね。
「過労死ライン」って知ってますか？
厚生労働省が過労死と認定する基準を設けています。
脳・心臓疾患に係る労災認定基準においては、発症前の1ヶ月以内に100時間以上、
または発症前の2〜6ヶ月前の平均が80時間以上の残業がある場合、
関連性が強いと言われています。
また、おおむね1カ月当たりの時間外労働が45時間を超えると注意ゾーンで、
業務と発症の関連性が徐々に高まるとされています。
一ヶ月の残業時間が80時間まではいかないまでも、
一ヶ月の残業時間が45時間というと1日当たり2時間ちょっとなので、
注意ゾーンに該当する薬剤師はたくさんいるのと思います。
「プライベートの時間が全然取れない」、「体の調子が悪い」、
「気分が落ち込む」など思い当たる人は、
あなた自身を守るためにも少し考えてみてはどうでしょうか。
薬剤師の残業が少ない職場の探し方
薬剤師が働く職場で、残業が少ない職場の探し方をまとめてみました。
オフィスワークの仕事
製薬会社の学術や医薬品卸会社の管理薬剤師などオフィスワークの仕事には、
残業なしという求人も多く見られます。
主な仕事内容は、医療機関や自社の営業
（製薬会社の場合はMR、医薬品卸の場合はMS）からの問い合わせ対応です。
管理薬剤師の場合は医薬品の管理も行います。
大学病院や大手総合病院の門前薬局
個人クリニックや医院の場合、19〜20時まで外来受付をしているところが多いですが、
大学病院や大手総合病院は15時くらいには外来診察を終了するところがほとんどです。
そのため、そういった病院の門前薬局であれば定時に帰れることが多く、
プライベートの時間を優先しやすいと言えます。
残業なしの求人条件で探す
調剤薬局やドラッグストアは毎日残業になる店舗もあれば、
残業がまったくないという店舗もあるなどさまざまです。
求人先を探す段階で残業時間での絞り込みができる転職サイトもありますので、
そういったものを利用すると効率よく検索することができます。
マイナビ薬剤師では、「残業月10h以下」という検索ができますし、
薬キャリでも「残業なし」というこだわり条件で検索が可能です。
残業なしの薬剤師求人を選ぶ時の注意点
求人情報では「残業が少ない」「残業がない」と記載していたのに、
実際入社してみると違ったということも少なくありません。
また、残業手当についても1分単位のとろころもあれば、
30分単位でないと残業がつかないところもあります。
ほかにも「定時で帰ると嫌な顔をされる」
「開店前の掃除、店内の片づけはサービス残業」などの例もあります。
こういったことは、外からの情報では把握することができません。
入ってから「こんなはずじゃなかった・・・」と気付いても間に合いません。
残業のない職場を探すには、転職サイトを利用することをおすすめします。
転職サイトのコンサルタントは求人先の内情についても詳しいので、
さまざまな情報を教えてもらえます。
サービス残業があるかどうかなどは、求人先には直接聞きにくいですが、
コンサルタントであれば聞きやすいですよね。
不安な気持ちを抱えながら転職活動をするのは精神衛生上よくありません。
気になることはコンサルタントに聞いて、
解決できれば安心して新しい職場に転職することができます。
ぜひとも転職サイトをうまく活用して、プライベートも充実できる職場を探しましょう！
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コンサルタントが求人先を訪問し内部情報をしっかり把握しているので安心です。
登録は無料なので、転職のプロのアドバイスを聞いてみてはどうでしょうか。
求人先を訪問し内部情報を把握している
コンサルタントが求人先の内部情報を把握しているため、
残業の多さや忙しさ、職場の雰囲気などを事前に教えてもらうことができるので、
転職後のミスマッチが起こりにくくなります。
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