漢方薬剤師になるには?資格や勉強すべきこと

漢方薬剤師になるには?資格や勉強すべきこと

 

 

漢方薬、生薬は、大学では勉強したけれど、
あまりよくわからないという薬剤師も多いのではないでしょうか。

 

 

現在の医療の中心である西洋医学は、臓器単位の専門分野に分け、
病態を数値化したり、画像化したりして病気を診断治療します。

 

 

それに対し、東洋医学(漢方)では、からだを一つの個体ととらえます。
かたらだのバランスの崩れがさまざまな症状になって現れると考え、
バランスを整えることを第一に考えます。
漢方の本質は、「身体を部分的に治療するのではなく根本から治そう」というものです。

 

 

ストレスによって複雑になった現代人は、さまざまな症状が複合して出てきます。
血液データなどでは異常はみられていないのに、
身体の異変がある場合治療に漢方薬が有効な場合があります。

 

 

また、ちょっとした肌荒れやダイエットなど美容分野から慢性病など
あらゆる領域において注目されつつある漢方薬。
そんな漢方薬を専門に扱う漢方薬剤師についてまとめましたので、参考にしてください。

 

 

 

 

漢方薬局とは

 

通常の調剤薬局では、医師が診察して処方した漢方薬を
薬剤師が調剤し患者さんにお渡しします。

 

 

医療用医薬品の漢方薬(医療用漢方)は、処方箋に基づく「調剤する薬」なので、
普通の調剤薬局で調剤でき保険請求可能です。
国内では、約150種類ほどの漢方薬に保健適応が認められています。

 

 

それに対し、処方箋の必要がない(一般用漢方)を扱うのが漢方薬局です。
漢方薬局では、植物の根、茎、葉などいわゆる生薬を煎じ調剤しますが、
これらは保険がききません。

 

 

 

漢方薬局で働く薬剤師の仕事

 

漢方薬局では薬剤師が医師ではなく薬剤師が患者さんにカウンセリングを行います。
患者さんの体質、現在の症状、生活習慣を含む
日常生活についてもお伺いした上で不調の原因を探ります。

 

 

漢方薬局を訪れる患者さんは西洋医学の薬では改善が見られなかった人達がほとんどです。
アトピーや花粉症などのアレルギー疾患から月経痛、不妊症、めまい、イライラなど
原因がはっきりしない症状も少なくありません。

 

そういった患者さんひとりひとりにしっかり向き合い、
カウンセリングから得られた患者さんの状態をもとに、処方を決定して漢方を調合します。
漢方薬剤師は、患者さんに合った漢方薬を、生薬1つ1つから調合して作ることが多いので、
漢方の知識はもちろんのこと東洋医学に関する知識、そして経験が必要です。

 

漢方薬局で働くメリット

調剤薬局の薬剤師は、医師が処方したものを調剤することが仕事なため、
薬剤師が自分で処方内容を決定することができません。
そのような受け身の仕事であるということに、
調剤薬局の仕事にやりがいを感じられない薬剤師も少なくありません。

 

 

一方で、漢方薬局では、薬剤師が患者さんに直接カウンセリングし、
漢方薬剤師の判断で漢方を決定します。
患者さんの悩みに直接向き合うことができるのは、漢方薬局ならではの仕事です。
自分自身で選び、調合した漢方で患者さんの体調がよくなり感謝されることは、
仕事をする上で大きなやりがいになりものです。

 

 

 

 

漢方薬剤師になるには

 

漢方薬剤師になるには、どのようにしたらいいのでしょうか。
漢方薬剤師とは、漢方薬や生薬に関する専門的な知識を有し、
それに関する能力や適正を備えた薬剤師の人を言います。

 

 

漢方薬剤師になるには決まった資格はありませんが、
漢方薬や生薬について専門的な知識が求められるため、 継続的な勉強は必要です。
漢方について知識を専門的に身につける方法としては次のようなものがあります。

 

漢方薬・生薬認定薬剤師の資格をとる

漢方について継続的な勉強をしていることを客観的に証明する証として、
「漢方薬・生薬認定薬剤師」があります。

 

「漢方薬・生薬認定薬剤師」は、
日本薬剤師研修センターと日本生薬学会が認定している制度です。

 

 

「漢方薬・生薬認定薬剤師」資格取得の方法

1.日本薬剤師研修センターと日本生薬学会が実施する研修*を受ける
 ↓
2.試験を受け合格する。
 ↓
3.認定証が発行される。
更新(3年毎)には、漢方薬・生薬に関する研修に参加し定められた単位の取得が必要。

 

*:「漢方薬・生薬研修会」
9回の講義研修会と1回の薬用植物園実習により成り立っています。
研修受講費:5〜6万円 認定証:2万円

 

 

漢方薬や生薬の知識がまとめられた「漢方薬・生薬認定薬剤師」を取得していれば、
漢方薬・生薬に関する専門的知識を修得し、
能力と適性を備えた薬剤師であることを示すことができます。

 

漢方薬局で働く

調剤調剤では、医療用医薬品としての漢方薬は扱いますが、
生薬から漢方を調剤するということは行いません。

 

そのため、漢方薬や構成生薬について正しく知るには、
漢方をメインで扱う漢方薬局で働き経験を積むのが
漢方薬剤師として勉強する一番の方法です。

 

漢方薬局では、何百種類の生薬が取り揃えられており多くの患者さんが相談にきますので、
実務を通して漢方の知識を身につけることができます。

 

 

漢方薬局に転職するにはどうすればいい?

 

漢方専門薬局は、個人により経営している店が多く、
大手調剤薬局チェーンのように多店舗展開しているところはほとんどありません。

 

漢方薬局ではひとりひとりの患者さんとじっくり話し、
カウンセリングしながら漢方を処方していくオーダーメイドの処方のため、
大手企業が参入しにくいといった理由があるためです。

 

つまり、漢方薬局の多くが個人薬局で薬剤師単身、または家族で営んでいる店舗のため、
自分ひとりで漢方薬局の求人を見つけることは簡単なことではありません。

 

 

漢方薬局の求人は一般に公開されている求人情報で見つけることは難しく、
転職サイトでも非公開求人求人になっていることがほとんどです。

 

漢方薬局の求人を探す場合は、
まずは転職サイトに登録しコンサルタントに漢方薬局の求人があるかを相談してみましょう。

 

 

 

 

求人情報の中で漢方を専門に扱っている薬局があれば紹介してもらえますし、
すぐに見つからない場合でも、求人募集がないかの確認をしてもらうことが可能です。

 

 

漢方薬局の求人は数が少なく、すぐに見つかるとは限りません。
そのため、漢方薬局での仕事に興味がある人は、
まずはあなたの地域の漢方薬局の情報について
転職サイトのコンサルタントに聞いておくことをおすすめします。

 

今すぐ転職するつもりはなくても、
求人が出た時に声をかけてもらえますし、少ないチャンスを掴みやすくなります。

 

 

転職サイトは無料で利用でき、様々な情報収集や転職サポートをしてもらえます。
履歴書の書き方のアドバイスや面接サポート、給料などの条件面も交渉などしてもらえ、
自分ひとりで転職活動をするよりメリットがたくさんありますので、
ぜひうまく活用しましょう!

 

漢方薬局の求人を探すのにおすすめの薬剤師転職サイト!

 

「ファルマスタッフ」

 

ひとりひとり面談し、ミスマッチの少ない求人を提案してくれます。
登録は無料なので、転職のプロのアドバイスを聞いてみてはどうでしょうか。

 

 

 

 

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コンサルタントが求人先の内部情報を把握しているため、
職場の雰囲気人間関係などを事前に教えてもらうことができるため、
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