学校薬剤師になるには?仕事や報酬、かかりつけの算定に?

学校薬剤師になるには?仕事内容や報酬、給料などについて

 

学校で働く「学校薬剤師」の仕事はご存知でしょうか?

 

 

学校保健法(学校保健安全法)に基づき、
幼稚園や小学校、中学校・高等学校はもちろん、
養護学校や聾学校など大学を除く国立・公立・私立の学校すべてに、
学校医、学校歯科医と共に薬剤師の仕事があります。

 

 

学校薬剤師の仕事内容や報酬、
学校薬剤師になるにはどのようにすればいいのかについてまとめました。

 

 

2016年の診療報酬で新設された「かかりつけ薬剤師」の算定要件に、学校薬剤師が必須か否かという点に注目が集まっていましたが、厚生労働省は、「学校薬剤師は、地域活動の選択肢の一つ」と表明しており、必須ではないことがわかっています。

 

 

 

 

学校薬剤師の仕事内容

 

学校薬剤師の仕事は、学校の環境衛生について検査をしたり、
児童や生徒の快適な学校生活を作るために、色々な助言や指導を行なったりします。

 

具体的な仕事内容は次のようなものです。

 

 

@保健室及び理科室の薬品の点検
保健室にある薬品の使用上や保管上の注意に対して、助言したり指導を行います。
理科室にある薬品の場合では、毒物・劇物の薬品や引火物がきちんと保管されているか、
地震など災害が発生した時の対応はどうかなどを指導してます。

 

 

A教室の空気
温度、湿度が適切であるか、二酸化炭素などで空気が汚れていないか測定します。
また、換気の状況、ホルムアルデヒドなどについても検査します。

 

 

B照度・照明環境
教室に十分な明るさがあり、それら明るさが教室内で均等であるかなど、
適切な照明環境になっているか専用の照度計を使い検査します。

 

 

C騒音
勉強の妨げになるような騒音があるかないか検査します。
学校における騒音は、教室内で教師の声が聞こえない程の大きな音とされています。
騒音も学習能力を下げる可能性もあり、見逃せない問題です。

 

 

D飲料水、プールの衛生管理
学校の飲料水が適切であるかどうかや、また排水についても同様に検査します。
プール水の水質と付属設備の管理状況や衛生状態についての業務も含まれます。

 

 

E健康相談、保健指導
感染症や熱中症を防ぐにはどのようにしたらいいのか
感染症対策、熱中症対策のための指導などを行います。

 

 

Fその他
違法ドラッグをはじめとする薬物乱用防止教育、
セルフメディケーションの広がりから生まれた医薬品の適正使用などの啓発活動、
ドーピング防止活動など学校薬剤師が地域薬剤師会とともに活動することが多くあります。

 

 

薬剤師の副業としての学校薬剤師

 

薬局やドラッグストアで働きながら副業として働く人も少なくありませんが、
その場合は、勤務先の理解を得なくてはいけません。

 

 

日中、学校を訪れ教室の照度、水道などの衛生状況を検査することが仕事であるため、
地域の個人薬局の経営者である薬剤師など、
比較的時間に融通の利く薬剤師が多く任されています。

 

 

勤務薬剤師でも職場の協力が得られるのであれば、引き受けることは可能です。

 

 

学校薬剤師の報酬や給料は?

 

副業として学校薬剤師をする場合、気になるのが報酬だと思います。
自治体にもよりますが、公立学校であれば報酬はおおむね5万円から10万円程度が多いです。

 

 

東京都の場合、『東京都教育委員会学校医、学校歯科医及び学校薬剤師設置要綱』
第七条勤務態様(一)に、「月1日程度とする」と記載されています。

 

 

月に1日程度しか業務がないので、学校薬剤師の仕事が本業になるような話はありません。
本業を持ちながら、一方で地域に貢献したいという思いや子供のために、
よりよい学校環境を提供したいという使命感がなければできないかもしれません。

 

 

学校薬剤師になるには、どうすればいいのか

 

学校薬剤師になるための特別な資格はなく、薬剤師であればなることができます。
次に必要になるのは、市町村の薬剤師会の正会員になることです。

 

 

市町村の薬剤師会の正会員でならなくてはいけない理由は、
公立学校は市町村の教育委員会などが学校薬剤師の募集を薬剤師会に委任するためです。

 

 

薬剤師会は、その会員の中から希望者を募り、
1年単位の契約で学校薬剤師として働くことができるようになります。

 

 

市町村の薬剤師会の会員になれるのは、
薬局の開設者または薬剤師など各店舗1名と決まっています。

 

 

勤務先の薬局で最低でも管理薬剤師や薬局長にならないとできませんし、
正会員になったとしても、学校薬剤師を引き受けるか否かの決定権は開設者、
すなわち経営者にあり、管理薬剤師と言えども決定権はありません。

 

 

薬局勤務の薬剤師が学校薬剤師になるには、ハードルがいくつもあります。
学校薬剤師は仕事の性質上からも転職サイトなどに掲載されることはなく、
多くが前任者の紹介や、薬剤師会からの案内によるものがほとんどです。

 

 

学校薬剤師に就きたいのであれば、
過去に学校薬剤師を派遣したことのある実績のある薬局に就職することが、
学校薬剤師になる一番の近道です。

 

 

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